リノベーションとは、英語で「革新、修復」を意味し、時代の変化にあわせて中古の建物の性能を新築時の状態よりも向上させ、ひいては快適な暮らしを実現し、不動産としての価値を高めることを言います。
一方、リフォームとは、基本的に壊れていたり、汚れていたり、老朽化していた部分を直し、建物を建築時の状態に戻すことを言います。
リノベーションとリフォームには、大きく4つの違いが挙げられます。
まず、工事の規模が違うというポイントが挙げられます。リフォームでは、主に設備の変更や修繕など小規模な工事になります。例えば、「システムキッチンの入れ替え」「ユニットバスの入れ替え」「部屋の壁紙の入れ替え」などです。
一方、リノベーションでは、「間取りの変更」「水道管・排水管の取り換え」「冷暖房換気設備の取り換え」など大規模な工事を行います。
住宅の性能では、リフォームは新築時の性能以下になります。よくても同等となります。
一方、リノベーションでは、時代の変化にあわせて、新たな居住スタイルに変更が可能で、新築時よりも性能がよくなることが一般的です。
資産価値としては、リフォームは上記の性能と同じ理由から、物件の資産価値は下がることが多いと言えるでしょう。
一方、リノベーションの場合、新築時よりも性能が上がり、付加価値がついたことから、リフォームした物件と比較して資産価値が高いと言えるでしょう。
工事規模が違うことから、リフォームとリノベーションには工事費用にも違います。工事内容にもよりますが、リフォームの工事費用の相場は、マンションでは300万円~400万円、一戸建てでは400万円~500万円が多いようです。
一方、リノベーションの場合、マンションでは700万円~1,000万円、一戸建てでは1,000万円~1,500万円が多いようです。